言葉とぽてと(私)

詩を書く芋

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【詩】赤いスカート

赤いスカート 暗く染まる世界で、ぐさり、僕の瞳を貫いた 揺れる赤いスカート なんて綺麗、なんて綺麗 美しく染まった赤いスカート ああ待って、ずるずる、遠ざかる 真っ赤なスカート

【詩】鏡

私が怒ったら、 その人も、怒った 私が落ち込んでいたら、 もっと、落ち込む出来事が起きた 私が不満を言ったら、 不満ばかり言う人と、会うようになった 私が笑ったら、 その人も、笑った 私が幸せでいたら、 もっと、幸せな出来事が起きた 私が感謝を言っ…

【詩】劣等感

美しい、あの人 ああなりたいな、無理だろうな 美しい、あの人 神様は少し、不平等 美しい、あの人 あんな綺麗な肌、どうしたらなれるの 美しい、あの人 ああなりたいな、無理だろうな

【詩】自分次第

知らない言葉 聞いたことあるけど、忘れてしまっていた言葉 もっと、ちゃんと聞いていれば良かったな 知らない話 聞いたことあるけど、今は覚えてない話 もっと、ちゃんと聞いていれば良かったな 今は忙しいし、疲れてるから また今度、また今度 自分は知ら…

【詩】恵まれている

好きなものを好きと言える、口がある 愛するものを眺め続けることのできる、目がある 優しい音を聞く、耳がある 行きたいところに行ける、足がある 温もりを感じることのできる、手がある 美しいものを美しいと思える、心がある なんと恵まれたことか なんと…

【詩】笑って

笑って、笑って、笑って いつの間にか、楽しくなっているから 笑って、笑って、笑って いつの間にか、元気になっているから 笑って、笑って、笑って いつの間にか、嬉しくなっているから 笑って、笑って、笑って、 笑っている私が、1番素敵だから 笑って、笑…

【詩】かまわないで

あなたは、あなた 私は、私 だから気にしないで下さい 心配しないで下さい あなたは、あなたの人生を 私は、私の人生を 私のことを考えての、言葉 あなたのために、使って下さい あなたは、あなたの考えを 私は、私の考えを 同じにしようとしないで下さい そ…

【詩】雪の降る夜

雪空の匂いは、少し甘い そんな夜は、まるで違う星にいるみたい しんしんしん、振り続ける雪は 私たちの営みなんて気にせずに、この星を ひやり、甘く染めていく 雪空の匂いは、心を洗う そんな夜は、すこし現実が遠くなるみたい しんしんしん、降り続ける夜…

【詩】天使の梯子

穏やかに広がる 薄い水色 キラキラ、降り注ぐ 柔らかい白 小さな水たちが、楽しげに笑う 眩しい、眩しい、天使の梯子 空は、誰かの心をうつして、 空は、誰かの心を癒して、 今日も変わらず、そこにある

【詩】里帰り

ここにいた私は、遠い昔 忘れていたと、思っていたけれど どうやら体が覚えているみたい ねぇ、よく行ったお店、まだあるみたい あのご飯屋さん美味しかったな 歩けば、遠い昔と同じように道がくる こっち、こっち どうやら体が覚えているみたい この街は、…

【詩】理想

警戒を緩めて、 関わる人に笑顔を見せて、 物腰柔らかく、 そう在りたいと思うけれど、 私には少し無理そう 警戒をして、 笑顔を振りまかないで、 隙のない冷たい態度で、 そうなりたくないと思うけれど 私には少し無理そう

【詩】眠る

ゆらゆらゆら 意識が、ゆらゆら 体も沈む 囚われたように動かない 体が重い 囚われたように動けない ゆらゆらゆら 意識は、どこか優しい場所へ 体は、ここで包まれ、沈み込む ゆらゆらゆら 全て手放し、深い眠りへ

【詩】2人暮らし

ひとりぼっち 静かな夜 音楽もなく、声もなく 静かな部屋に ひとりぼっち 少し聞こえるのは、 換気口からの、風の音 少し寒いこの部屋で ひとりぼっち いつもだったら、あの子もいるけど しばらくは不在 はやく、帰ってこないかな はやく、帰っておいでよ こ…

【詩】死んでもいい

綿菓子のような、甘い笑顔が 僕だけを、瞳に映してくれる 春のような、あたたかい手が 僕だけを、包んでくれる 何かの間違えじゃないと、いいな これが、夢じゃないと、いいな 君が隣にいるなんて 死んでもありえないと思っていたんだ だから、もう死んでも…