2023-02-10 【詩】雪の降る夜 詩 雪空の匂いは、少し甘い そんな夜は、まるで違う星にいるみたい しんしんしん、振り続ける雪は 私たちの営みなんて気にせずに、この星を ひやり、甘く染めていく 雪空の匂いは、心を洗う そんな夜は、すこし現実が遠くなるみたい しんしんしん、降り続ける夜は 小さな私たちを気にせず、この星を ひやり、優しく包み込む
2023-02-10 【詩】天使の梯子 詩 穏やかに広がる 薄い水色 キラキラ、降り注ぐ 柔らかい白 小さな水たちが、楽しげに笑う 眩しい、眩しい、天使の梯子 空は、誰かの心をうつして、 空は、誰かの心を癒して、 今日も変わらず、そこにある
2023-02-08 【詩】里帰り 詩 ここにいた私は、遠い昔 忘れていたと、思っていたけれど どうやら体が覚えているみたい ねぇ、よく行ったお店、まだあるみたい あのご飯屋さん美味しかったな 歩けば、遠い昔と同じように道がくる こっち、こっち どうやら体が覚えているみたい この街は、私のことを忘れているだろうけど
2023-02-07 【詩】理想 警戒を緩めて、 関わる人に笑顔を見せて、 物腰柔らかく、 そう在りたいと思うけれど、 私には少し無理そう 警戒をして、 笑顔を振りまかないで、 隙のない冷たい態度で、 そうなりたくないと思うけれど 私には少し無理そう
2023-02-05 【詩】眠る 詩 ゆらゆらゆら 意識が、ゆらゆら 体も沈む 囚われたように動かない 体が重い 囚われたように動けない ゆらゆらゆら 意識は、どこか優しい場所へ 体は、ここで包まれ、沈み込む ゆらゆらゆら 全て手放し、深い眠りへ
2023-02-03 【詩】2人暮らし 詩 ひとりぼっち 静かな夜 音楽もなく、声もなく 静かな部屋に ひとりぼっち 少し聞こえるのは、 換気口からの、風の音 少し寒いこの部屋で ひとりぼっち いつもだったら、あの子もいるけど しばらくは不在 はやく、帰ってこないかな はやく、帰っておいでよ この部屋で待っていてほしい 今から帰るよって送るから
2023-02-01 【詩】死んでもいい 詩 綿菓子のような、甘い笑顔が 僕だけを、瞳に映してくれる 春のような、あたたかい手が 僕だけを、包んでくれる 何かの間違えじゃないと、いいな これが、夢じゃないと、いいな 君が隣にいるなんて 死んでもありえないと思っていたんだ だから、もう死んでもいいや